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IWSPストライク / IWSPストライクガンダム
- [MS]
データ
機体データ | |
---|---|
型式番号 | GAT-X105+AQM/E-M1 |
兵器区分 | 装備換装型試作モビルスーツ |
所属 | 地球連合軍 |
パイロット | スウェン・カル・バヤン |
製作データ | |
デザイナー | 大河原邦男[1] |
初出作品 | SEED-MSV 機動戦士ガンダムSEED C.E.73 -STARGAZER- |
参考文献 | 1/100MG ストライクE+IWSP インストラクション ほか |
スペック
項目 | 内容 |
---|---|
全高 | Unknown |
頭頂高 | 17.72m |
本体重量 | 64.8t |
全備重量 | Unknown |
ジェネレータ出力 | Unknown |
スラスタ推力 | Unknown |
装甲 | PS装甲 |
開発メーカー | モルゲンレーテ社 |
武装
ストライクの基本装備は,本体内蔵のイーゲルシュテルンとアーマーシュナイダーのみで,残りは基本的にオプション装備である。
ここに掲載した兵装は,ストライク単体での運用も想定された物であるが,実際には各ストライカーパックとともに運用することで高い能力を発揮するものである。
75mm 対空バルカン砲(イーゲルシュテルン)
頭部ユニットに装備されたCIWS。
主に至近距離でミサイルや航空兵力を撃破するためのバルカン砲ではあるが,対歩兵用等に使用される場合もある。高性能の射撃指揮装置により目標の発見,追尾,射撃まで自動化されている。
攻撃用兵装としては威力は無いが,防御用兵装として極めて重要な位置づけにある装備である。
後に12.5mmに換装され,装弾数が増加している。
アーマーシュナイダー
ストライクの標準装備のひとつ。
元々ストライクは,その装備のほぼ全てをストライカーパックによる後付式を選択しているため,本体の装備はCIWSたるイーゲルシュテルンのみであった。この状況に危機感を持った開発陣は,急遽最低限の武装として本装備の追加を決定したという逸話がある。
アーマーシュナイダーは,高硬度金属製の折り畳みナイフで,両サイドの腰アーマーに内蔵されている。
小型のフォールディングナイフではあるが,使用時には刀身が高周波振動ブレードとして機能するため,PS装甲でもない限り,原理的に傷つけられない装甲材は存在しない。
このため,実質的に最後の切り札といった武装であり,実戦でも多数のザフト新鋭機を撃破している。
なお,このブレードの製造技術の出所に関しては詳細が不明の部分が多く,謎の技術者集団の関与も取りざたされている。
57mm高エネルギービームライフル
地球連合製のモビルスーツが先行して配備されているザフトのモビルスーツに対抗するためには,基本スペックで上回る必要があり,楯としてのPS装甲に対して,矛として装備されたのが,このビームライフルである。
ビームライフルはX100系フレームの基本武装であり,デュアルが使用するものとほぼ同じ機能を持つ。実体弾による同サイズの銃器を遙かに上回る威力を持つが,実際には,パワーの消耗が激しいため,要領に余裕があるエールストライクの状態での使用が望ましいとされている。
XM404 グランドスラム
ストライクのオプション武器として開発されていた巨大な実体刀剣で,打突,斬撃系のあらゆる戦闘に対応することを目的としており,その運用試験結果は上々だったといわれている。
ただし,同機にはすでにアーマーシュナイダーの装備が決定していたため,この武装は近接戦闘用の武装を持たないバスター用にスペックを圧縮したうえで装備することとなっていた。その矢先,バスターを含む4機のMSがザフトに強奪されてしまった。その後ヘリオポリス自体が崩壊してしまったため,実際の運用試験の結果はおろか,試作品の所在なども一切不明となってしまった。「グランドスラム」は,その後,開発計画自体が宙に浮いてしまっている。
MS用バズーカ
シールド
物理的な攻撃を相殺するPS装甲の唯一のウィークポイントであるビーム兵器を防御するための装備。表面には対ビームコーティングが施されており,ビームの直撃を受けても,その運動エネルギーや熱量を拡散吸収することが出来る。構造材自体にも特殊な共振現象を起こす固有振動数を持つ部材が数種類組み合わされており,これらの合金がミクロ単位で制御された独自のトレッドパターンを形成し,微細な振動を恒常的に繰り返すことでビームを偏向,屈折させる。一見,MSの最終装甲としても有望であるかのように思えるが,その特性上,金属疲労が激しい上にPS素材との相性も悪く,MS本体の装甲としては実用に耐え得るものではない。GAT-Xシリーズの基本装備であり,デュエルガンダムが使用しているのは同等品のカラーバリエーションである。
115mm レールガン
統合兵装ストライカーパック(IWSP)の追加装備のひとつ。
9.1m対艦刀
統合兵装ストライカーパック(IWSP)の追加装備のひとつ。
両脇に各一本,計二本装備される。
その刃の長さは9.1メートルあり,モビルスーツとの格闘戦はもちろん,巨大な艦船を相手にした時にも有効な武器であった。
IWSPの膨大な消費電力を押さえるため,ビームやレーサーを使用しない実剣となっている,状況こよりビームによる切断武器を必要とする場合は,シールドのビームブーメランを使用する。
105mm主砲(105mm単装砲)
統合兵装ストライカーパック(IWSP)の追加装備のひとつ。
コンバインド・シールド
統合兵装ストライカーパック(IWSP)の追加装備のひとつ。
シールドとしての機能に加え,ビームブーメラン,30ミリ6銃身ガトリング機関砲を付け加えた装備。これ単体でも防御,格闘戦,遠距離攻撃を行うことが出来る。
ただし装備時に左側へ重心モーメントが大きく変わるため,使用者からの評価は低かった。
概要
GAT-X105《ストライク》は,地球連合軍の開発した試作モビルスーツである。
C.E.71年のいわゆるヤキン・ドゥーエ戦役において,戦局の打開に大きな役割を果たした三隻同盟の一角,強襲機動特装艦アークエンジェルに搭載された汎用型のモビルスーツである。
この機体の特徴は,基本フレームとなる本体に対して,様々な後付装備を装着することで,運用思想を含めた基本性能が大きく変化する点にある。
すなわち,(装備によるが)単機で遠距離砲撃戦から近接格闘戦まで対応できるマルチロール機として位置づけられているのである。
初期に誕生した試作機は1機のみであるが,同機は改装を加えられながらヤキン・ドゥーエ戦役を戦い抜き,最終決戦となった第2次ヤキン・ドゥーエ攻防戦においてアークエンジェル級2番艦ドミニオンの特装砲によって消失している。
しかし,オーブ連合首長国によるコピー機や,その後のアクタイオン・プロジェクトによる再生産機といったいわば複製機が多数建造されており,さらに本機の基本コンセプトは,連合の量産型モビルスーツのみならず,後のメサイア戦役においてはザフトの量産型モビルスーツに至るまで影響を与えており,歴史上,重要な位置づけとなった機体である。
IWSPストライク
ストライクは,背部ストライカープラグ(及び一部は肩部ハードポイント)にストライカーパックを装着することで,全く運用目的の異なるモビルスーツへと変貌する。
P202QX 統合兵装ストライカーパック(Integrated Weapon Striker Pack:IWSP)は,ストライクの運用開始にあわせプランニングされたストライカーパックのひとつである。
IWSPは,ニュートロン・ジャマー影響下の戦場におけるモビルスーツのスタンドアローン性と生存性の向上を目指し,P.M.P.(Propulsion & Machinery Progress)社が構想したプランで,X105本体に火力を集約することで目標をクリアしようとしたものである。簡単に言えば,万能機を目指してプランニングされたものであり,モルゲンレーテ社の単機能型ストライカーパックに対する競合案として提案されたものと言えるだろう。
しかしながら,単機能型ストライカーパックは,用途を絞ったが故にその構造も単純かつ安定した装備となったのに対して,IWSPは,複数の武装の懸架とその運用に伴って,構造の複雑化と高コストを招いてしまった。
また,重装化による電力消費の増大は深刻で,小型で高性能なパワーパックの開発が遅れたため,P.M.P.社はこの問題をクリアすることは出来なかったのである。
結果として,モルゲンレーテ社案に敗れたP.M.P.社は,ストライカーパックの開発から手を引き,開発プロジェクトそのものはモルゲンレーテ社に引き取られている。
IWSPは,1号機が超高精細VR戦場用シミュレーション・モデル[2],2号機が実寸大モックアップ,3号機が実験試作機として製造されているが,実際にストライク本体に装着され,運用されたという記録は無い。
また,後にモルゲンレーテ社が開発したIWSPは,実際にMBF-02《ストライクルージュ》に装着されており,この際にモルゲンレーテ社による型式「P202QX」が与えられている。
区分上は,GAT-X105+AQM/E-M1と機体型式+ストライカー型式で表されるが,他のストライカーパックと異なり,統合兵装ストライクと呼ばれずに,IWSPストライクと呼ばれることがほとんどである。
アクタイオン・プロジェクト
本機は,C.E.71年のいわゆるヤキン・ドゥーエ戦役の後に,プラントより変換されたGAT-X102《デュエル》,GAT-X103《バスター》などのいわゆる初期GAT-Xシリーズは,連合による検証作業が行われている。これらの機体は,モビルスーツの開発におけるリファレンスの意味合いもあって,採算が度外視され,様々な技術が投入された機体であった。
このため,前出の2機のみならず,失われた3機を含め,5機全てが再建造され,検証作業に回されたのである。
再建造されたストライクは,ファントム・ペインのスウェン・カル・バヤンをパイロットに迎え,様々な技術検証と,機体の改良案の検討に回されている。
この際に,標準装備として用意されたのが新たに建造されたIWSPであった。
新規開発されたIWSPは,オーブが開発し,その後一般化した高性能パワーパックを搭載しており,事実上,オーブ製のものと変わらない性能を持ったものとなっている。
このIWSPを用いた各種試験の後,兵装の整理と高機能化を果たしたAQM/E-X09S ノワールストライカーが開発されることとなった。
引用
GUNDAM WAR NEX-A プロモーション 白 CG/U WT006P
3種のストライカーパックを統合する目的で設計された兵装。機体性能に対する消費電力・制御性能のバランスに難があるものの,機動力・格闘力・火力の全てを1つの機体に持たせている。
※型式表記は「GAT-X105+AQM/E-M1」となっている。
備考
なお,IWSPの型式「AQM/E-M1」は,連合による型式であり,オーブによって開発されたストライカーパックの型式とは異なる。
そちらについては,〔GAT-X105+P202QX〕IWSPストライクを参照のこと。
関連項目
編集者
[MS/MA・G]
[モビルスーツ・SEED-MSV]
[加筆募集・MS]
最終更新時間:2016年03月20日 02時45分24秒
ノート
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脚注