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〔GAT-X102〕デュエルの変更点

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>>[[ユーザーファイル入口|USER/〔GAT-X102〕デュエル]]
!!!デュエル
*[MS]
//{{layout cols,width:100%
//----------
{{layout cols,width:40%
!!データ
,機体データ{COLS:2|LEFT}
,型式番号,GAT-X102
,兵器区分,中近距離戦闘用試作モビルスーツ
,所属,地球連合→ザフト
,パイロット,イザーク・ジュール
,製作データ{COLS:2|BGCOLOR:88aaff|BOLD}
,デザイナー,大河原邦男
,初出作品,機動戦士ガンダムSEED
,参考文献,GUNDAM WAR{{br}}Gジェネレーションポータブル ほか
}}
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{{layout cols,width:40%
!!画像

!BOX ART
(img:299.jpg)
*[[掲載画像に関する注意書き]]
}}
//----------
//}}
{{ilayout clear}}
!!スペック
,項目,内容
,全高,17.50m
,頭頂高,Unknown
,本体重量,Unknown
,全備重量,Unknown
,重量,61.9t
,重量(アサルトシュラウド装着時),103.47t
,ジェネレータ出力,Unknown
,スラスタ推力,Unknown
,装甲,PS装甲
!!武装
!57mm 高エネルギービームライフル
 基本的にはストライクと同じ口径と出力を持つビームライフルではあるが,デュエルのそれは銃身の下部に小型のマルチ・ガンランチャーが取り付けられている。これは,バスターガンダムに装備されている物と同系列で,榴弾やグレネードによる「面の破壊」を可能にする。
!ビームサーベル
 背面バーニアの左右に装備された斬撃用ビーム兵器。デュエルの基本武装はこれとビームライフルのみであるが,その汎用性から見て複数種に兵装が考案されていたと思われる。
!175mm グレネードランチャー
!頭部75mm 対空自動バルカン砲塔システム イーゲルシュテルン
!MS用バズーカ
!シールド
 耐ビームコーティングを施したシールド。ストライクと共通のタイプでカラーリングが異なる。
!!概要
 GAT-X102《デュエル》は,地球連合軍(大西洋連邦)が開発した5機の試作モビルスーツの1機である。
 この機体は,極めて初期にプランニングされた機体であり,連合が開発を進めていたモビルスーツ用フレームの中でもベーシックなフレームであるX100系フレームのリファレンスとも言うべき機体となっている。

 デュエルは,量子シミュレーションテストによって設計された,X101(機体名は不明だがおそらくコードのみだと考えられる)のデータを元に設計・建造されており,実際に建造された実機としては初号機となる。この点で言えば,全ての連合系モビルスーツの祖となった機体であるともいうことができる。
 従って,「建造されたフレームに,必要最低限の稼働保証をもたらす装甲を施した機体」というのがこのデュエルの正当な評価だと思われる。

 実際,デュエルに施された装甲は機体が近/中距離戦闘を主眼においたプランニングでありながらも,長距離戦仕様のGAT-X103《バスター》やマルチロール機のGAT-X105《ストライク》と比較して「薄い」と思われる箇所が存在しており,シミュレーションデータによって設計が完了したフレームの「実機による不具合」を検証するためのテストベッドでもあったと想定されるのである。(蛇足ながら,デュエルに採用されたPS装甲は実体弾に対して極めて強固な防御力を誇るため,この点を含めた検証が行われた可能性もある。)
 完成した機体は,オーブ連合首長国のスペースコロニー「ヘリオポリス」において,強襲機動特装艦アークエンジェルへと搭載によって,地球連合の本拠地であるアラスカ基地へと移送され,本格的な量産機の開発のためのデータ用となるはずであった。
 しかし,本機はヘリオポリスを強襲したザフト部隊によって強奪され,以後,鹵獲機としてその矛先を地球連合に向けることとなる。
!開発コンセプト
 先にも触れたが,デュエルのプランニング自体は,極めてシンプルな中距離戦(装備上近距離も含むが)を主眼に置いた機体であり,まさに想定上はザフトの主力モビルスーツであるZGMF-1017《ジン》に対抗するための機体といっていいだろう。

 とはいえ,既にジンによって大きな戦力差を付けられていた連合としては,既に主力として運用されている機体に対抗可能な機体を建造する意味はあまりなく,指揮官用として主に使用されるZGMF-515《シグー》を含めた現用機を超えると想定されるさらなる新型機に対抗できるだけの機体に仕上げる必要があり,本機のデータを元に続く機体には更なるブラッシュアップが施されている。(実際,X105は,X102,X103のデータを元に改良が加えられたフレームを採用している。)

 すなわち,デュエルという機体は,連合が想定する「標準的なモビルスーツ」としてプランニングされた極めてプレーンな機体であるということができるのである。
 また,それ故に装備する兵装も極めて標準的なものとなっており,後の量産モビルスーツの基本となる「銃」と「剣」が装備されている。
 実際,ザフトのモビルスーツも標準的な兵装としては,「銃と剣」が用意されており,作戦内用に応じて必要な装備を運用する形を取っており,モビルスーツを開発する上で,避けようのない装備であったとも言えるだろう。

 一方で,これらの「銃と剣」は,ザフトのモビルスーツ以上の技術を連合が持つ唯一の領域といってもいいもので,いずれも「ビーム兵器」として実装されているのが特徴となっている。
 ビーム兵器は,バッテリー消費率は高いものの,ザフトのジン,シグーが持つ重斬刀や突撃銃に比して強力な兵器であり,当時としては極めて有効な装備であった。
 例えば,ビームライフルは「バッテリー残量の低下」により射撃が不可能になるという欠点があるが,突撃銃のように当たり所を気にしなくてもヒットさせるだけで大きなダメージを与えられるという長所がある。ビームサーベルも同様で,重斬刀との斬り合いで充分優位に立てる装備なのである。

 また,連合独自技術として開発されたPS装甲により,稼働時には突撃銃の攻撃を受け付けないという「事実上の無敵状態」(もちろん,攻撃を受け続ければバッテリー切れを起こし,PS装甲もダウンしてしまい,ダメージを受けることになる)であり,また,重斬刀の直接攻撃も同様に防いでしまうのである。

 こういった「連合独自」の技術が投入されたことで,一時的とはいえ連合のモビルスーツは,ザフト製モビルスーツの性能的に上をいく機体となったのである。
!GAT-Xシリーズの問題点
 デュエルを初めとして,ヘリオポリスでロールアウトした5機のGAT-Xシリーズには致命的な欠点が存在していた。
 この問題こそ「オペレーションシステム(OS)」である。

 モビルスーツを誕生させたザフトは,パイロットのほぼ全てがコーディネイターであり,ジンやシグーと言ったモビルスーツに搭載されていたOSもコーディネイターの操縦を前提としたものであった。コーディネイターの多くは,身体的に優れた形質を持たされており,これがモビルスーツの操縦に際して各種の適正として現れたのである。
 一方,連合のパイロットのほとんどはナチュラルであり,パイロット適正の優れた一部のパイロットを除けば,コーディネイター用OSによるオペレーションに対応しきれなかったため,モビルスーツの運用に際して一般兵でも運用できる機体とは言い難いものとなってしまっていたのである。

 この問題は,実機の運用試験直前になっても解消されず,GAT-Xシリーズのテストパイロットとしてヘリオポリスに派遣されたパイロット(それもトップガンだといわれている)も「歩かせるのすらおぼつかない」状態だったといわれていたのである。

 このOS問題は,非常に大きな問題として認識されており,この問題を解決するために(実際にはそれだけではないが),オーブ連合首長国のモルゲンレーテと共同開発を行うこととなったのである。(モルゲンレーテには,コーディネーターの技術員も多く在籍しており,彼らの力を借りることで,ナチュラル用OSの開発にも弾みがつくと考えられたのである。)

 こうしてモルゲンレーテのヘリオポリス支社において開発が進められたGAT-Xシリーズであるが,中立国で開発が進められたことによるデメリットも無論存在している。
 ひとつは,連合独自の技術がオーブ側に流出してしまった,ということである。
 デュエルが開発進行している段階で,既にデータがオーブ側に流出しており,結果,オーブも独自のモビルスーツの開発を行うことが可能となった。
 これにより,オーブでは「アストレイシリーズ」が開発され,後に連合に対抗する「力」として立ち塞がることとなるのである。(ただし,もう一つ副次的にであるが,アストレイの開発によって,ナチュラル用OSの開発が進んだという面もある。)
 そしてもうひとつが,中立国故に情報が完全に遮断できなかった,ということである。

 ヘリオポリスで開発が進められた連合製MSの情報は,不完全な形ながらザフトにも一部情報が伝わることとなった。その結果,クルーゼ隊によるヘリオポリス強襲が行われるのである。
 クルーゼ隊は,GAT-Xシリーズの情報を入手し,これを奪取するためにヘリオポリスに工作部隊による強襲をおこなった。その結果,偶然パイロットが起動させたストライクを除く4機のGAT-Xシリーズは,ザフト側に奪取されてしまうのである。

 デュエルもその際に奪取され,ヘリオポリスにおける攻防によって失われたヴェサリウス搭載のモビルスーツに代替機として直ちに実戦に投入されることとなった。
 この際に,奪取に関わり,OSのパーソナライズを実施したイザーク・ジュールの乗機となり,以後,イザークが本機のメインパイロットを務めることとなったのである。
!運用
 様々な予備パーツ群とともに奪われたデュエルであるが,ザフト側でも本機の特性は早くからつかんでいたようである{{fn これは,アスランの査問会での発言からも想定することが出来る。}}。
 イザークの運用によって,一部損壊した本機は,損壊部分の修復とともにジン,シグーの装備であるアサルトシュラウドを本機用に製作,装着することで本機の基本的な戦闘力と防御力の向上を図ったのである。
 しかし,その直後アークエンジェルが地球へと降下したため,本機とバスターもこれに追従,地球上へとその戦場を移すこととなった。このため,アサルトシュラウドを装備した本機にとっては,もっとも過酷な戦場に移動したと言うほか無く,(特に初期は砂漠戦がメインであったこともあり)本機が活躍出来なかったのは,ある意味やむなしと言ったところであろう。
 その後は,大気圏内用MSサポートデバイスであるグゥルを使用し{{fn 100tを超える自重のデュエルを飛行させることが可能であることを考えるに,グゥル恐るべしである(笑 逆に言えば,地球圏におけるジャンプ移動がかろうじて可能なデュエルのスラスタ推力は,少なくとも100,000kgを超えているということになる。}},戦線を転戦することとなる。

 再び戦場を宇宙に移した後は,それこそ本領発揮と言うべき活躍を見せ,アサルトシュラウドを分離しての近接攻撃によって新型GAT-XシリーズであるGAT−X252《フォビドゥン》を撃破し,この時既にアークエンジェル側の戦力となっていたバスターとともにGAT-X370《レイダー》をも撃破するという活躍を見せた。

 なお,第2次ヤキン・ドゥーエ攻防戦の終結後に結ばれた停戦条約が発効した後,本機は連合軍に返却されたと言われている。しかし,その後の所在については明らかではない。
!ディアクティブモード
 GAT-Xシリーズにおいて,PS装甲がバッテリー切れによりダウンすることを「フェイズシフトダウン」といい,PS装甲が稼動していない状況のことを「ディアクティブモード」と呼称する。
 ストライクの場合,バッテリー切れ以外でも任意にON/OFFが可能なようだが,デュエルも可能かどうかは不明である。
!!引用
!GUNDAM WAR TR 白き光芒 SEED U-S19
 連合軍の開発した試作MS。5機のガンダムの中で,もっともベーシックな構造を持ち,以降の開発において,そのベースとなった機体。後に,ザフト軍によって改装が施されている。
!!備考
!機体名
 デュエルガンダムという機体名は,商標に伴う名称であり,劇中では単に「デュエル」としか呼称されていない。
!!関連項目
*[[MS-LEXICONのデータを参照する|MS-LEXICON:デュエルガンダム]]
!!編集者
*あさぎり
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{{category MS/MA・G}}
{{category モビルスーツ・SEED}}
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{{lastmodified}}
!!ノート
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