>>[[ユーザーファイル入口|USER/〔FA-010-S〕フルアーマーΖΖガンダム]] !!!FAZZ / ファッツ *[MS] !!データ ,機体データ{COLS:2|LEFT} ,型式番号,FA-010-A / FA-010-B ,兵器区分,増加装甲試験型先行試作機 ,所属,地球連邦軍 ,パイロット,シン・クリプト{{br}}他 ,製作データ{COLS:2|BGCOLOR:88aaff|BOLD} ,デザイナー,ベースデザイン:明貴美加{{br}}センチネル版(およびMG版)フィニッシュ:カトキハジメ ,初出作品,GUNDAM SENTINEL ,参考文献,ModelGraphix No.47{{br}}1/100MG インストラクション ほか !!スペック ,項目,内容 ,全高,22.11m ,頭頂高,19.86m ,本体重量,45.4t ,全備重量,94.6t ,ジェネレータ出力,8070kw ,スラスタ推力,22100kg x4,15200kg x2 ,アポジモーター数,22 ,アポジモーター数,44{{fn MG No.47}} ,質量比,1.65 ,センサ有効半径,16200m ,装甲材質,ガンダリウム合金 ,黒歴史コード,08-4788315 !頭部  FA-010-Aの頭部は,ΖΖガンダムの建造ラインとは別に,独自に調達されたもので"頭部ハイメガキャノン"はダミーである。代わりにバルカン砲の装弾数が増え,高効率のクーリングユニットなども内装されている。  MSZ-010が搭載する頭部ハイメガキャノンは,その破天荒な機能と機構のため,ある時期,バックパックから頭頂部に至るエネルギー経路や直結コネクターの製作が暗礁に乗り上げていた。ΖΖガンダムの実戦配備が極端に(当初の計画からロールアウトまで6カ月以上)遅れたのは,実は変形機構の複雑さ以外にも要因があったのである。  蛇足ながら独自に調達されたこの頭部は,ΖΖ用の頭部ユニットが本体の建造時のテストに使用されており,FAZZに回すだけの余裕がなかった為である。そこで,社内コンベンションで敗れた試作型の頭部ユニットが用いられている。この頭部は,前後に長い形状をしており,バルカン砲の装弾数が増えている。ただし,ハイメガキャノンはオミットされており,その形状を模しているだけである。その形状がMSA-0011に似ているのは,同じデザインチームだった為といわれている。 !ボディ  MSZ-010の最大のウィークポイントがドッキング部位の構造的脆弱さであった。FAZZはドッキング用の構造をオミットしているが,内破応力などを測定するため,ボディアーマーも装着されている。  ΖΖガンダムのボディユニットが構造的に脆弱であることは,この機体の開発当初から織り込み済みであった。ΖΖガンダムは,戦術的な広範さを獲得するため,敢えてこの構造を採用していたが,ネオ・ジオン製のMSに搭載される火力の出力向上のペースは凄まじく,具体的な対抗策を講じる必要が生まれたのである。  ΖΖガンダムのFA化において重視されたのは,追加装甲による乾重量の増加があっても機動力を損なわないことであった。  また,胸部には左右で計20発のマイクロミサイルとセンサーおよび,高出力ビーム兵器への対抗策として,短時間であれば胸部前面にIフィールドを展開することも可能となっているらしい{{fn MGインスト}}。 !脚部  MSZ-010の脚部は,複数の要求を満たすため構造が複雑で,レールやヒンジを内装した複数のムーバブルフレームが組み込まれている。FAZZは,その構造を標準的なフレームで模倣し,強度評価を行っている。  FAZZには,増加装甲を施した場合の耐久性や各部材の損耗などをチェックする必要があったため,ΖΖガンダムがMS形態時に最終装甲内に収納する機構は,ある程度踏襲する必要があったため,構造は踏襲されている。  ΖΖガンダムの脚部の要求も矛盾を抱えていたため,頭部と並ぶ開発難所のひとつであった。そのため,何パターンもの脚部が試作されたようだ。基本的に試作パーツの組み合わせであるFAZZの中で,人間で言うところの「爪先」が長い仕様が存在するという説は,頭部ユニット同様に,社内コンペティションに敗れた「爪先」の長いタイプの試作品を用いた機体があったためだと思われる。 !!武装 !ダブルビームライフル(10.6MW x2)  ΖΖガンダムの主武装であるダブルビーム・ライフルは,FA時,腕部の固定武装となる。このコンセプト自体,がFSWS構想を継ぐものであることの証左とも言えるだろう。  MSZ-010の主武装であるダブルビーム・ライフルは,FAZZにおいては副武装となっている。モジュール自体がジェネレーターを内臓し,本体からのエネルギー供給を受けることも可能なダブルビーム・ライフルは,砲身の消耗が激しく,およそ200発程度の使用で交換が必要となるとされているが,副武装となったことで出力を抑えることが可能となり,逆に稼働回数や信頼性が向上することとなった。加えて,モジュールをコネクタージョイントによって腕部の固定武装としたことで使い勝手が改善され,迎撃装備としてもも威力を発揮することとなった。ちなみに,コクピットの部分はダミーとなっている。 !ハイパービームサーベル/ビームカノン(12MW x2) !60mm頭部バルカン !ミサイルポッド(背部) !スプレーミサイルランチャー !胸部ミサイルポッド !腕部ミサイルポッド !ハイパーメガランチャー(79.8MW)  本来,強化型ΖΖガンダムの主武装として考えられていたもので,当時の標準的な戦闘艦艇の主砲並みの威力を持つ。頭部および腹部のハイメガキャノンがダミーであるFAZZにとって,ほぼ唯一の"攻勢"兵器でもある。  グリプス戦争の期間中,MSの携行武装は飛躍的に威力を増していった。その代表的なものが,Ζガンダムなどが運用したハイパー・メガ・ランチャーなどに代表される大型火器である。このハイパー・メガ・キャノンは,ΖΖガンダムの頭部ハイメガキャノンの約60%増しの出力を持ち,数秒のインターバルで連射も可能であった。  この武装を標準兵装とするFAZZは,α任務部隊において,不可避的に遠距離支援用の機体として機能するようになっていった。その意味で,純然たる重火力支援機だと言うことができる。ただし,それによってこの機体の機動性そのものはスポイルされておらず,戦況によっては砲身を基部ごと排除し,ダブルビームライフルを主軸とした高機動戦闘に対応することも充分に可能であった。それでも,ハイパーメガキャノンの慣性重量は膨大であるため,通常の状態では可能な限り,近接戦闘は回避する必要があったことは言うまでもない。 !!概要  MSZ-010《ΖΖガンダム》は,アナハイム・エレクトロニクスが,Ζプロジェクトにおいて開発した可変・分離・合体モビルスーツであった。そのコンセプトは一年戦争時のGアーマーを単体で再現するという機体であり,いわゆる第4世代MSとカテゴライズされる機体である。  ある意味,(当時としては)究極の機体であることはいうまでもなく,実際,第1次ネオ・ジオン戦争においては,かつてのRX-78《ガンダム》同様,戦局に影響を与えるほどの活躍を見せた機体である。  ΖΖガンダムは,こうした強力な機体である反面,複雑な構造であるが故にコアブロックが露出し,なおかつシステム上の問題から,構造的脆弱さも併せ持っており,この点は,後に各方面から指摘されている。  だが,実際には,設計陣にとってそれらは設計段階から想定されていたことであったとされ,モビルスーツ形態での運用に限った場合,既に解決案が検討されていた。これがいわゆるフルアーマーであり,装甲の強化の為の増加パーツを装着するというコンセプト的は一年戦争時から有るスタンダードなものであった。  一方で,ΖΖガンダムは,当初から機体構造をブロック化することで様々な仕様変更にも対応するようなシステマティックな構造であり,推力強化型や非変形型なども検討されていたのである。  こうしたプランは,ΖΖガンダムの運用に関して,エゥーゴ側ではある程度長期スパンを想定していたことを示している。  しかし,機体自体の設計・建造は複雑な上,変形システムに起因する構造上のトラブルや,要求される打撃力を実現するために必要とされた強力なジェネレータの開発の難航などの理由によって,当初予定されていたロールアウト時期から実に半年以上の遅延を生じてしまっており,実のところロールアウト時には既に想定していた状況とは大きく変化していたのである。(なお,当初案として予定されていたG計画時の設計から考慮するとΖΖのロールアウトは,数年のスパンで遅れていたことになる。)  こうした,計画の遅れは,実にいびつな状況を生み出すこととなった。  その一例が本機,FA-010-A《FAZZ》もそうした機体のひとつである。  様々な状況からΖΖガンダムの開発においては,各項目ごとの試験機が存在したとされており,その中には,ΖΖの完成が遅れる要因になっている頭部ハイメガキャノンなどの高出力火器とそれを稼動させるための強力なジェネレータと変形機構を取り除いたモビルスーツ形態も存在していた。  これらの機体は,外観こそ(ほぼ)ΖΖガンダムと同じであったが,頭部ハイメガキャノンはダミーであり,機体バランスの検討のみのいわばハリボテが装着されるなど,細かい点で差違は大きなものであった。こうした先行試作機は,関節強度など複数の項目でΖΖの完成に寄与していたのは事実である。  しかし,こうした機体が,あろうことか実戦に投入されたのである。  試作機は外観こそΖΖガンダムであったが,装甲材が数ランク落ちるガンダリウムコンポジットであり,また,実戦化兵装も行われていなかった為,同時進行で開発が進んでいたフルアーマー用のパーツを装着することになる。こうして,実戦向けに急遽建造されたのが,本機FAZZなのである。  その意味で言えば,FAZZは,本来,ΖΖガンダムのフルアーマーバージョンである「FA-010-S」の先行試作機(非変形)であり,運用評価が行われるのみの機体となるはずであったが,ところが,建造された機体の目的がほぼ終了しようとしていたとき,ニューディサイズの反乱が勃発,急遽編成されたα任務部隊に徴用されることとなったのである。(なお,同時に試作モビルスーツであるMSA-0011《Sガンダム》も徴用されている。)  FAZZは,先に述べたΖΖガンダムの開発母機(試作機)をベースにしたものと,当初からフルアーマー用パーツを装着した状態の「フルアーマーΖΖガンダム」としての機体性能を試験する為の機体をベースにしたものとに分かれるが,スペック的には同等である{{fn この解釈は本Wikiオリジナルであるため注意。}}。しかし,後者がFAパーツの着脱が不可能であるのに対して,前者は(通常は固定されているが)FAパーツの除去が可能であるとされる点が異なる。  なお,本機は装甲材やジェネレータなど実際のΖΖガンダムよりも一段劣るものが利用されているため,原型機と比較すれば,非力なのは致し方ない。とはいえ,当時としてはΖΖ自体が尋常ならざるスペックを誇っていたため,他のモビルスーツと比較すれば立派に強力な機体であるといえる。  火力については,バックパックのハイパーメガキャノンを始めとして,ダブルビームライフル,ダブルビームカノン,マイクロミサイルポッド(肩部,胸部)など,完成体であるΖΖガンダムと比較しても遜色ない。(ただし,頭部と腹部のハイメガキャノンは省略されダミーが搭載されている。)  特にハイパーメガキャノンは,当時のモビルスーツが携行できる兵器としては最高出力を誇り,同部隊に配備されたSガンダムのビームスマートガンをも軽く上回る。(ジェネレータ出力が制限されているとはいえ,同規模のビーム砲をSガンダムが使用するにはオプションが必要であり,いかにΖΖガンダムの出力が桁外れであるかがわかる。)  余談ながら,本体であるMSZ-010部分は非変形にしたため大幅なコストダウンとパーツの省略が行われている。フレームの強度や,装甲材質,頭部やバックパックなど省略,あるいは簡易型などが用いられている。これは,推測の域を出ないが,このFAZZのベースとなった機体が,(コストの割に)高性能であったため,MSZ-013のプランニングが行われたと思われる{{fn この点もオリジナル解釈。}}。 !!引用 !GUNDAM WAR 放たれた刃 連邦 U-366  重火力装備の実験機。フルアーマー形態の運用が目的の為,分離・合体機構は排除されている。 !!備考 !名称と型式番号について  原型機であるフルアーマーΖΖガンダム同様に,表記に揺らぎの多い機体であり,特に型式番号については,「FA-010A」と「FA-010-A」が混在している。  また,デザイン成立の紆余曲折(詳細は,サイト内余録を参照)があり,この関係で,FAZZにも「FA-010-B」の型式番号が与えられていたこともある。  なお,FAZZという名称は,本来「フルアーマーΖΖ」を省略した物であるため,「ZZ」部は,「ΖΖ」と表記されるのが筋であるが,収まりの良さから,アルファベットのゼットを用いてる。 !バリエーション  劇中に登場したFAZZは,デザインと模型の相関によって様々なものが存在している。これは,時期によってアップデートされていったことに原因があり,当初FAZZとして登場したものは,1/100のフルアーマーΖΖガンダムのスクラッチを改装したもので,カラーリング以外は,ほぼ原型機に近いものだったが,1/144作例が製作され,フォトストーリーが進むにつれ,作例の改修と設定の改稿が行われていったため,大きく変化している。  また,現在目にすることの多い画稿は,バンダイのEBなどに掲載された比較的初期のもの(MG Vol.47掲載のものとほぼ同じ)か,あるいはマスターグレード用に改稿されたものである。  このため,実際にガンダムセンチネル別冊で掲載された画稿や,その後のアレンジが加わった画稿などとは異なっており,こうした画稿の違いをアレンジとみるか,バリエーションとみるかの問題も残る。実際,マスターグレードのインストラクションでは,爪先の長さの違いを試作品の可能性がある,という一つの説の形で提示している。  同様に,フルアーマーパーツの脱着についても可・不可があり,モデルグラフィックス別冊では,可変形態が作例で掲載されているものの脱着は不可とされている。一方で,GFF版のFAZZやマスターグレードキットの仕様では脱着可能の可能性も否定されておらず,この辺をつじつま合わせするために,本文中はオリジナルの解釈を行っている。 !!関連項目 !!編集者 *あさぎり ---- {{category MS/MA・M}} {{category モビルスーツ・SENTINEL}} {{category 加筆募集・MS}} ---- {{lastmodified}} !!ノート 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