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ノイエ・ジール
- [MS]
データ
| 機体データ | |
|---|---|
| 型式番号 | AMA-X2 / AMX-002 |
| 兵器区分 | 攻撃型試作モビルアーマー |
| 所属 | ジオン公国軍残党（デラーズ・フリート） |
| パイロット | アナベル・ガトー |
| 製作データ | |
| デザイナー | 明貴美加 |
| 初出作品 | 機動戦士ガンダム0083〜StardustMemory |
| 参考文献 | GUNDAM WAR Gジェネレーションポータブルほか |
スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 全高 | 76.6m |
| 頭頂高 | Unknown |
| 全幅 | 73.6m |
| 本体重量 | 198.2t |
| 全備重量 | 403.5t |
| ジェネレータ出力 | 75800kw |
| スラスタ推力 | 359000kg x1，204000kg x1，125000kg x11 |
| スラスタ総推力 | 1938000Kg |
| 装甲材質 | チタン合金セラミック複合材 |
| 黒歴史コード | 10-5455632 |
ブースト・バインダー
腰部の大型スラスターを兼ねたアーマー。
冷却剤タンク
脚部に当たる部分に装着される大型増槽。
サブ・アーム
肩部バインダに収納されている。左右で4本存在する。
武装
メガカノン砲 x1
偏向メガ粒子砲 x9
メガ粒子砲 x6
有線クローアーム x2
大型ミサイルランチャー x4
小型ミサイルランチャー x24
大型ビームサーベル
有線クローアーム先端に装備されている。
Iフィールド・ジェネレーター x4
概要
アクシズが開発した宇宙戦用攻撃型試作モビルアーマーが，AMA-X2《ノイエ・ジール》である。
この機体は，公国軍残党兵の回収のため地球圏へと進出したアクシズ先遣艦隊から，星の屑作戦の遂行に全力を挙げるデラーズ・フリートへと供与された機体で，コンペイトウ観艦式において，RX-78GP01Fb《ガンダム試作1号機フルバーニアン》との戦闘で，自らの乗機RX-78GP02A《ガンダム試作2号機》を失ったアナベル・ガトーがパイロットを務めることとなった[1]。
機体そのものの設計は，一年戦争当時には既にスタートしていたが，様々な問題から実際の建造にまで移ることができなかった。しかし，アクシズで検討が進められた結果，それらハードルをクリアすることが可能となり実機の建造に踏み切れたのである。なお，本機の開発に際しては，いわば原型機とも言うべき機体，AMA-00GR《ゼロ・ジ・アール》が建造されており，これによって得られたデータも大きな技術的蓄積になったと考えられる。また，本機によって得られたデータは，様々な後継モビルアーマーにも影響を与えており，ある意味，第2次ネオ・ジオン戦争時のネオ・ジオン軍の決戦兵器として投入されたNZ-333《α・アジール》の原型ということもできるだろう[2]。
本機の開発コンセプトは，ジオン公国軍の末期的時期の設計を象徴しているともいうことができるもので，シンプルにいえば「決戦兵器」である。すなわち，モビルアーマーという一騎当千の機体として，MA-08《ビグ・ザム》の持つ高火力，MAN-03《ブラウ・ブロ》で採用された有線サイコミュ兵器（ただし，ノイエ・ジールのものはブラウ・ブロ同様，オールドタイプでも運用可能なタイプで，後のインコム系兵器に近いものである），対モビルスーツ格闘能力と自機に対して小型高機動なモビルスーツと十分渡り合えるだけの高機動性を与えられている。
サイズ的には，非常に巨大な機体であるが，全身に配置されたスラスターは，その巨体を機敏に動作させる運動性の高さを誇っており，極めて高性能な機体として完成している。
また，本機に搭載されている4基のIフィールドは，当時，通常の艦船にも搭載されることがまれな装備であり，いかに本機が力を入れて開発されたかを物語っている。
無論，これだけ強力な機体であるため，トレードオフとなる欠点も存在している。
最大の問題は，これだけの機体を運用するには，高い操縦技術を必要とする，という点にある。しかし，本機はその点を見越した上で，アナベル・ガトーという極めて高い能力を持ったパイロットに与えられており，実際，ガトーの運用によって地球連邦軍が被った被害は甚大なものであった。
本機は，アクシズ先遣艦隊からデラーズ・フリートへと譲渡された後，地球へと落下コースを取るコロニーの防衛のために投入されている。緒戦で連邦軍の追撃艦隊に壊滅的被害を与えた後，アルビオンから先行したRX-78GP03《ガンダム試作3号機》と交戦，痛み分けとなるが，コロニーを落下阻止限界点まで守り切った。
その後，ソーラ・システム�兇両伴佑砲茲螢瀬瓠璽犬鮗�けるものの，最後は連邦軍艦隊へと特攻を行っている。
蛇足ながら，本機の型式番号は，AMX-002《ガザB》と同じものが存在している。
これについては，「どちらが正しい」ということではなく当時の混乱によって生じた物と理解されたい。
引用
GUNDAM WAR 新しき翼 ジオン公国軍 U-59
アクシズ先遣艦隊より，デラーズフリートに譲渡された宇宙用攻撃型試作モビルアーマー。旧ジオン軍で計画段階であった設計を，アクシズの技術により完成させた機体。
備考
ノイエ・ジールの型式番号は，当初「AMX-002」という表記が多く見られたが，現在では「AMA-X2」または「AMA-002」にまとまりつつある。（ちなみに，0083の公式サイトでは「AMA-X2」である。）
実は，AMX-002のナンバーは，機動戦士Ζガンダムに登場したAMX-003《ガザC》の前段階の機体である《ガザB》の型式番号として既に1990年頃から一部のファンには知られているナンバーであった。（元々は模型情報における連載で登場しているが，その後EBシリーズやMS大全集に掲載されており，MSのファンにはかなり広まっていたのである。）
こうした混乱は，ガンダムシリーズにはよくあることで，例えば「ポケットの中の戦争」に登場したペガサス級（グレイファントム）やアレックスの設定（3号機→4号機→NT型）も設定作成時にスタッフがMSVなどのスピンアウトした作品の設定に詳しくなかったことから生じたもので，ノイエ・ジールの型式もその点では同じである。
こうした矛盾点は時間と共に修正されていき，後に定着した設定が，いわば「公式」となるのである。（前述の通りノイエ・ジールは「AMX-X2」に定着，ということになる。）もちろん，設定考察等で遊んでいる人たちにとっては，これらもまた考察に採り入れることのできる遊びとなるのだが…[3]。
なお，アクシズ系モビルスーツ，モビルアーマーの型式がややこしくなってしまったのは，機動戦士Ζガンダムに登場したAMX-003《ガザC》やAMX-004《キュベレイ》の型式番号の混乱が足を引っ張っている部分があろう。（この問題については公式には現在も解決されていない。）
ガザCは「AMX-003」と「MMT-1」，キュベレイは「AMX-004」と「MMS-3」という二つの型式番号が劇中設定で明らかになっており，いずれも前者が「アクシズナンバー」，後者が「連邦ナンバー」という設定である。しかし，劇中の設定に準拠すると「AMX」ナンバーも連邦軍のナンバーとして解釈せざるを得ないのである。（ちなみに，いくつかの資料では全く逆の解釈で，AMXを連邦，MMS/Tをアクシズとするものもある。）
このため，一部資料で登場した「AMS」ナンバー（後に，AMS-119《ギラ・ドーガ》などで公式のナンバーとなる）をアクシズナンバーと解釈する考察が広まったのである。
機動戦士ガンダムΖΖで登場したモビルアーマー「ジャムル・フィン」の型式が「AMA-01X」であったため，モビルスーツをAMS，モビルアーマーをAMAとする解釈が受け入れられたという側面もある。
いずれにせよ，解説文本文の解釈はAMXを連邦軍コードとしているので，この点のみ注意をして欲しい。
関連項目
編集者
[MS/MA・A]
[モビルスーツ・0083]
最終更新時間：2014年10月31日 20時31分50秒
ノート
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脚注